水曜更新
花粉症で得はあるのか?
3月の陽気とは裏腹に,思ったように気温の上がらない4月です。そのためスギ花粉の飛散も少なく,結果として真綿で首を絞めるようにじわじわと花粉症患者を苦しめています。 病気であることは必ずしもデメリットばかりではありません。…
続きを読む<花粉症と鼻すすり音>
東北北部がついに花粉の靄(もや)に包まれつつあります。 朝の新聞を開いた瞬間に反応する目のかゆみで花粉の量が分かります。今朝は大したことはありませんでしたが今日は5月の気温になるということで日中はかなり危険な状態になりそ…
続きを読む食べ物の好き嫌いが表すこと
少し前の話になるが,地元の駅弁で有名な「鶏めし」が学校給食で配給されたことを新聞が報じていた。昨今の給食の話題を耳にすると,我々の年代は羨ましいという思いを禁じ得ない。 おそらく誰もがそうであるように,給食の思い出は複雑…
続きを読む体験はなぜ味覚に例えられるのか
この町にはこの時期に「アメッコ市」という行事がある。由来を説明すると長くなるが,アメッコ市の飴を食べるとこれから1年風邪をひかないというものだ。人々の健康への思いが継続させている行事である。 昔から人は甘いものに目がない…
続きを読む市内クリニック相次ぎ閉院
最近この街で3つのクリニックが門扉を閉じた。内科と眼科と皮膚科である。 都会にばかり医者が集まっている。それが問題になってからすでにかなり経っている。医学部の地域枠とかいろいろと対策が立てられているけどまだ効果が実感でき…
続きを読むあけましておめでとうございます
遅れましたが,あけましておめでとうございます。 どこにも行かない正月でした。年末年始に限らず,年をとるほどに活動範囲が狭まっていくというのは多くの同年代の人達が感じるところだと思います。今や若い頃なら耐えられなかった…
続きを読む年取ったら黙々と食うべし
逆流性食道炎で耳鼻科を受診する患者さんは結構多い。喉の症状だけが目立って胸焼けや逆流感がない人が多いので,最初の受診が耳鼻科になってしまうのだろう。 かくいう私も30代後半から逆流性食道炎を患っていた。食べ物の質(消化に…
続きを読む個人情報もほどほどに
「お薬手帳」は存知かと思う。 患者にしてみれば,なかなか持ち歩くのが面倒らしい。そうでなければわざわざメディアを使って啓蒙する必要はないのである。 実際,薬の名前はおろか自分の病名すら分かっていない人もいる。薬局からすで…
続きを読むうがいは水うがいで十分
ちょっと緩めというか,穏やかな立冬です。 しかし真冬よりもむしろこの時期のほうが風邪が増えます。日中に活動すれば汗をかくこともあるほどですが,夕方には冷えます。夏モードの自律神経のままでは体調の維持がたいへんです。 風邪…
続きを読む蘇る40年前・嗅覚を大切に
私事だが,最近においを感じにくくなっていることに気がついた。家内や子供に比べると明らかに鈍い。 小学校時代からの宿痾(しゅくあ)ともいえるアレルギー性鼻炎のせいである。アレルギー性鼻炎の多くは経過とともに乾燥・後鼻漏型に…
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